アンナ・マリコヴァ
Anna Malikova
コンサートピアニスト
オスロー、ワルシャワ、シドニーでのコンクール受賞を機にアンナ・マリコヴァは旧ソヴィエト連邦だけでなくヨーロッパ全域でも知られるようになる。彼女の国際的評価を決定づけたのは、1993年のミュンヘン国際音楽コンクールにおける優勝であった。このコンクールは滅多に第1位を出さないことで有名だが、12年ぶりのピアノ部門での優勝者であったため、世界中の各メディアは彼女のこの優勝をセンセーショナルに取り上げた。その後今日に至るまで、ヨーロッパ、南米、中東、アジア各地で演奏活動を行っている。
アンナ・マリコヴァはその多忙なコンサートスケジュールの合間を縫って、CD収録も行っており、ショパンの主要作品のほか、シューベルト、リスト、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ソレールなどの数多くのCDをリリースしている。2006年にはT・ザンデルリンク 指揮ケルン放送交響楽団と共演したサン=サーンスのピアノ・コンチェルト全曲録音が、「クラシック・インターネット・ アワード」を受賞した。また、2010年秋にはチャイコフスキのピアノ作品を、2012年にはブラームス・ピアノ協奏曲第2番のCDをリリースしている。
演奏活動の他にヨーロピアン・ピアノ・コンクール(フランス)、マリア・カナルス・コンクール(スペイン)、ショパン・ユース・コンクール(ワルシャワ及び北京)で国際コンクールの審査もしている。